◇IPU(列国議会同盟)会合に参議院代表団団長として参加

10月19日、20日の2日間にわたりニューヨーク国連本部で開催されたIPU議会人会合に加納時男議員が団長として参加しました。
このIPU会合は第59回国連総会に際して行われたものです。

加納時男議員は、第3セッションにおいて、世界各国の議員に向けメッセージを発信したほか、各国代表と積極的に懇談し、議員外交を推進しました。

会議概要
■ IPUとは?
発言内容
写真


訪問議員団(国連本部前にて)
中央:加納時男団長 左:広中議員(民) 右:仁比議員(共) ※両脇は国際会議課随行


会議概要

会議名 第59回国連総会の際のIPU議会人会合
期 日 平成16年10月19日〜20日
場 所 国連本部 経済社会理事会議場(ニューヨーク)

テーマ 軍縮から永続的平和へ:議会の役割の定義
     第1セッション 軍備管理及び軍縮に向けた国際体制の強化
     第2セッション 21世紀の平和維持:必要性と目的
     第3セッション 平和構築に向けた統合的アプローチ

参 加 58ヶ国、3国際議会 183名

日本議員団 加納時男議員(自民) −団長
      広中和歌子議員(民主)
      仁比聡平議員(共産)

加納時男議員は、第3セッションで発言をおこないました。

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IPUとは

・IPU(列国議会同盟) Inter-Parliamentary Union
  主権国家の議会を代表を結集する国際機関  事務局はジュネーブ
・目的: @平和と諸国民間の協力推進を図る
     A代議制諸制度の確立に資する
・沿革: 1889年(明22)英仏の提唱で創設
        第1回会合はパリにて、9ヶ国 96名が参加
     1908年(明41)日本加盟 → 大戦で脱退
     1952年(昭27)日本復帰
     1995年以降 アメリカ不参加(以後、分担金滞納、脱退意志表明)
     2003年 アメリカなど滞納6ヶ国に加盟資格停止決定
     2004年現在 加盟140ヶ国、準加盟国際議会7
・会議: 総会(年2回)、常設委員会、評議員会、執行委員会などの定例会議
     その他 特別会議やシンポジウムも開催


IPU議会人会合。左上に加納議員が着席しています。


拡大したところです。

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加納時男参議院議員 IPU会合 発言要旨

平成16年10月20日、第59回国連総会の際のIPU議会人会合(NY国連本部)
 第3セッション 平和構築に向けた統合的アプローチ において

日本の参議院議員 加納時男です。
今 ロシアのデュマの方が述べられたように、冷戦の終結には光と陰がある。
イデオロギー対立による超大国間の核戦争の危機は去り、市場経済化による経済成長が世界各地で見られるのは、光の面である。
 一方、成長から取り残されたり、内戦や抗争により難民になったため、1日1ドル未満の所得で暮らしている低所得者が、世界人口の20%にあたる12億人に達している。また、冷戦の重石が除かれた結果、長い間鬱積していた国家、民族、部族、宗教、言語、文化の違いに基づく対立や抗争が、先ほどチルギーさん(注1)が指摘されたように、一挙に顕在化してきたという陰の面も否定できない。
 内戦や紛争のために難民となった人は、国内避難民や帰国難民を含めると、約2、000万人にも達する。
 加えて、最近は国家の枠を超えたテロも憂慮すべき事象となっている。

平和構築に向けての統合的アプローチとして 
   ☆紛争の未然防止
   ☆紛争への対処と終結への和平プロセス
   ☆紛争終結後の復興支援
   ☆これらについての当該国の強い意思と国際協力
などが重要だ。
 中でも、今朝トウルクさん(注2)が「紛争直後の平和構築こそ、再発防止に極めて効果的だ」と指摘されたことは重要だと考える。
 ここでは、これらに取り組むに当たっての3つの視点を提案したい。

1)BHNの充足

 平和構築の前提は「貧困」の克服であり、最低生活の保証である。衛生的な水や食料の供給、電気の普及、初等教育の実施など、Basic Human Needs を充足すること そのためのODAや国際機関からの支援が不可欠である。この文脈において、昨日の会議でも強調されたMDG( MILLENNIUM DEVELOPMENT GOAL)の達成が重要と考えられる。
2)民主主義
 現在の対立や紛争の根元には「不寛容性」があるのではなかろうか。自己の信念や信条に純化するあまり、異なる意見や宗教の存在を認めず、異端として「排除」することが数多く見受けられる。
     ◎「排除」は「憎悪」の父 であり
     ◎「寛容」は「平和」の母 である。
 和平プロセスの中で、開かれた公正な選挙をPKOにより、準備、理解、監視していきながら、民主主義の浸透を図っていくことが望まれる。
 ヌダマさん(注4)が強調された「寛容」こそ民主主義の神髄と思われる。
3)国連改革
 平和構築に向けてのアプローチにおいて、国連の果たすべき役割への期待は大きい。
 1945年に創設された国連は、来年60周年を迎える。この間、加盟国は当初の51カ国から191カ国へと、実に4倍近くに急増し、ほぼ全世界をカバーするに至った。しかし、要となる安全保障理事会の常任理事国(P5)は60年前の第2次大戦の主要連合国の5カ国のままだ。もちろん、この5カ国の果たした歴史的役割は評価できる。だが、いつまでも60年前に終わった戦争を引きずっていて良いだろうか。
 その後に参加した140カ国も含め、人口、GDP、財政基盤やPKOなど国連活動への貢献度などを考慮して、常任理事国を拡大し、その代表性を高めることが急務ではなかろうか。
 この観点から、国連憲章を改定し、日本を含め国連を支える国の常任理事国入りを強く要望したい。

 ご静聴、ありがとうございました。

(注1)ネクラ・チルギー 国連・平和アカデミー副理事長
(注2)グニカ・トウルク 国連・事務次官補
(注3)国連の会議等で議論され合意された「より良い暮らしのための開発目標」
   例;☆ 極度の貧困状態にある人々の数を 2015年までに
       1990年の半分までに減少させる。
     ☆ 2015年までに小学校就学率を100%にする。 
     ☆ 2015年までに 乳児と5歳未満幼児の 死亡率を
       1990年の水準の 1/3 に削減する など。
(注4)ギー・ヌゾウバ・ヌダマ ガボン国民議会 議長

以上

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写真集


セルヒオ・パエスIPU議長(チリ、上院議員)と


ヌマザレイ上院議員(コンゴ)と

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