| 経済産業委員会 議事録
(国会会議録より関係箇所抜粋)
平成十九年三月二十九日(木曜日)
午前十時開会
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○委員長(伊達忠一君)
自転車競技法及び小型自動車競走法の一部を改正する法律案を議題とします。
本案の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。
質疑のある方は順次御発言を願います。
○加納時男君
おはようございます。自由民主党の加納時男でございます。
質問に先立ちまして、去る三月二十五日に発生いたしました能登半島沖の地震によりましてお亡くなりになられた方いらっしゃいます。心から哀悼の意を表し、御冥福をお祈り申し上げます。また、多くの方が被災をされました。一日も早い復旧を心からお祈り申し上げまして、質問に入りたいと思います。
本日は、自転車競技法及び小型自動車競走法の一部改正に関する質疑をさせていただきます。
始めに、なぜこういった公営ギャンブルが不振なのかといったことについて伺いたいと思います。
競輪にしましてもオートレースにしましても、一九九一年をピークとして、その後、年々来場者の数もそして入場者の方も減ってきております。競輪ではピークに比べて昨年は五五%の減、そしてオートレースでは六八%の減ということでございます。また、この結果経営不振となり、赤字になる施行者の方も増えております。昨年では、競輪では六十一事業者の施行者のうち二十五、そしてオートレースに至っては八施行者のうち、実に七つまでが赤字になっております。経営不振によって撤退するところも出ておりまして、競輪ではこの十五年間で三十五、そしてオートレースでは八つの施行者が撤退をしております。
こういった不振の原因は何でしょうか。山本副大臣に伺いたいと思います。
○副大臣(山本幸三君)
ただいま先生御指摘のとおり、競輪もオートレースもピーク時の売上げから大幅に減少しておりますし、また施行者も赤字を計上する施行者が多くなっているわけであります。
この減少の原因といたしましては、一つには、レジャーの多様化ということ、それからファン層の高齢化が進んでいるというように考えております。そういう意味で、既存の競輪・オートレースファンが減少する一方、それからまた第二には、施設の老朽化や顧客サービスの不足などから新規のファンを十分に獲得できていないと、そういうことが原因ではないかと考えられております。
こうした状況下におきまして、事業実施のためのコスト削減等の対応が追い付いていない一部の施行者においては、収益の変化によりまして残念ながら撤退のやむなきに至っていると、そういうふうに考えております。
○加納時男君
副大臣の御説明で原因は分かりましたけれども、それでもなお、不振にもかかわらず、あるいは赤字のところも抱えていながら、公営ギャンブル、これを続けていくのはなぜですか。
○副大臣(山本幸三君)
おっしゃったように下降、ピークからずっと落ちてきているわけでありますけれども、ただ、この一、二年の直近だけを見ますと、やや下げ止まりの状況というものも見られております。これもある意味でいうと、施行者の方で問題意識を持ちまして、いろいろ経営状態を分析するなどいたしまして努力をするところも出てきておりまして、そういうところが若干ながらも収支状況が改善してきているところもあるということであります。
そういう意味で、単年度の収益を見ると赤字でありますけれども、引き続いて経営改善に取り組むことによっては中長期的には収益を確保できると、そういうふうに考える施行者が若干出てきておって、そういう施行者においては事業を継続していくことに一つの見通しを持っていると、そういうふうに判断しております。
○加納時男君
今、山本副大臣は、努力している、その結果経営収支が改善しているところもあるとおっしゃいました。その点で、私もこれ現場を見た方がいいと思うので、私は競輪は正直言うと若いころからやったことはございません、競馬はありますけれども。競輪場へ行ってまいりました。今日の質問に備えまして、先週の、平日じゃございません、土曜日でございますが、土曜日の日、三月二十四日でございますが、平塚へ行ってまいりました。
今副大臣がおっしゃったとおり、非常に努力しているなというのが第一印象でした。当日、土曜日でありまして、しかも湘南ダービーというんですか、全日本のあの地区でやっている競技会のセミファイナルといいますか、準決勝の日なんですね。で、人気選手も出ているということもあって約八千人の人が集まっていました。
率直に言いまして、競輪については非常に悪いイメージが、実は私も持っていましたし、持っている人が多いようです。カキクケコというんですか、カというのは金、要するに競馬みたいにお馬が走らないで人だけだと、つまりお金がすべてだというような感じ、金中心の競技だと。それからキというのは汚いと。それからクというのは暗い。ケというのは煙たい、これはたばこを吸う人が多いということです。それからコは怖い、これはいろんな人がいるということですね。こんなことでカキクケコと言われていたので、それをちょっと目の当たりに見たんですけれども、ちょっと私は印象が変わりました。
確かにお金はお金なんですけれども、汚いというのはかなり努力して、かなりきれいになっていました。それからまた、暗いというのは、正直言いますと、ジャンパー着た男性の方、数えたんですけれども、約九割がジャンパーを着た、それも何となく暗いジャンパーを着た中高年の人というか高年の人ですね、この人が圧倒的、男性であります。競馬場、ナイターなんかに行くと若手だとか女性の方が結構グループで来ているんですが、そういうのは余りなくて、若手、女性ももちろんちらほらですけれども、おられました。これも少し変わったのかなと思いました。
なぜ暗いのかと私も考えたんですが、自分もやったかやらないか、ちょっとここでは言いませんけれども、ともかく一番人気のあるのが三連単というやつですね。一着、二着、三着の順番をきっちり当てるという三連単というのが一番人気があるんですが、確率考えると、これ九人で走りますから、今日その説明に来たわけじゃないんですが、九掛ける二着が残った者から選ぶから八、それから三着目が七、九掛ける八掛ける七、掛け算しますと五百四、五百四分で当たるのが一、つまり確率五百四分の一というんですから、これ非常に当たる人は少ない、しかし当たると高配当だと。だから高配当の人は知らん顔している、あとの外れた人はみんな下向いてうつむいて暗い顔して歩いているので、それが原因かなとも思いました。それはしようがないかなともある程度思います。
それから、あとこれちょっと気になったのは、会場へ行ったんですけれども、競輪場へ行ったんですが、平塚競輪場ってかなり歴史と伝統に輝くところですから、立派なところなんですが、行ったら、塀に囲まれ、スタンドがあって外から見たら見えないんです。何も見えないんです。中に入ると競輪をやっている。つまり、閉ざされた空間、社会から隔絶された空間。だからいいんだと言う人もいますけれども、これでは競輪を開かれたものにしようという主催者の努力がなかなか実らないんじゃないか。せっかく、何かショーをやれるようなところもありました。その日も何かやっていましたけれども、それを見に子供たち連れて行こうかなと思っても、何か威圧感を感じて入りにくいんですね。そんな感じがちょっとしたんです。この辺はやっぱり改善の余地があるのかなと。
私は、何でも、人間というのはどうしても悲しいさががありまして、ギャンブルをしたいという欲望はあります。ただ、刑法では一般的に原則禁止しているものを、賭博罪とか富くじ罪で禁止しているものを例外的に解除する、それが公営ギャンブルだと思うし、そういった意味で役割は、自治体の財政への寄与とか役割は果たしてきたとは思うんですけれども、まだまだ改善の余地があるなと思いますが、この辺、大臣、もし競輪をごらんになったことがあれば御感想をいただきたいし、ごらんになってなければ私の言っていることについてコメントをいただければと思います。
○国務大臣(甘利明君)
私も生まれて初めて競輪場に行きました。加納先生が行かれた翌日、平塚競輪場でございまして、その日は日本選手権で総理大臣杯と経済産業大臣賞の交付を私からしたわけでありまして、カップ、賞状を優勝選手にお渡しをいたしました。
私もそれまでのイメージというのは、漫画で競輪の漫画が昔ありまして「ギャンブルレーサー」という、結構私好きだったんですけれども、その漫画を見ていますと、その漫画に登場する入場者、観客の人たちはねじり鉢巻きに腹巻きに雪駄履きで殺気立っているおじさんばっかりが出ていたのでありますけれども、この間現場を見ましたら、そういうイメージとは全然違って、私の印象よりは明るい感じだなと思いました。家族連れで子供を連れてきている若い奥さん、若い女性も結構いらっしゃって、結構イメージよりも明るい感じだなと。
で、やっぱりあそこは施設がきれいですよね。よそを見ていないんですが、きれいな施設だなと。聞きましたら、改修してきれいになっている。やっぱり競輪場をきれいにするということが明るいイメージにつながるし、いろんな人が来ることができるなという感じを受けました。確かにおっしゃるように、競輪場自身を囲うのは当然でしょうけれども、その外側に塀があるんですね。あれがやっぱり閉鎖的な感じにはなると思います。ただ、今までは入場料を取るという都合等もあったんだと思いますが、今度はそこは自由裁量になるわけでありますから、そういう外側に大きな塀を造って囲うという必要性は物理的にはなくなるんじゃないかというふうに思っております。
私は、この交付金の問題等々の改正に当たって、いろいろ主催される事業地域の方々から陳情がありました。そのときに申し上げたのは、競輪というものをギャンブルの場、賭博の場じゃなくて、エンターテインメントとしてどう設計するかということが大事なんじゃないですかと。アメリカでも、ラスベガスは正にカジノですけれども、もう完全にあそこはエンターテインメントの家族がみんなで行く場に変わっているんですね。しかし、そのコアはカジノですから、そういう視点で競輪場をエンターテインメントとしてどうやってファンを拡大していくかということを考えるというのが大事なんじゃないですかと申し上げたわけでありまして、そういうその主催者側の創意工夫の柔軟性というのを盛り込んだ改正だと思いますので、これから新しいファン層を引き付けるための施策が講じられていくということを心から期待をする次第でございます。
○加納時男君
いや、全く偶然だと思いますけれども、私が準決勝、大臣が決勝をごらんになった。どちらも生まれて初めてというのはやっぱり今回新しい人生経験をしたかなと思っております。
今の大臣の御感想を伺っていて全く同感でありまして、やっぱりまだまだ私は改善の余地があるなと思いました。ファンサービスの面でも、それから投票券の制度でも、それから入場料の線でも、それからエンタメですかね、エンターテインメントの充実とか、いろんな面で改善していく必要があるなと思いました。
その線に沿ってちょっと質問をしてみたいと思うんですが、今回の法改正案を拝見していますと、その中の、例えば入場料は今大臣がもうお話しになられたので質問はしませんけれども、今までは省令で五十円以上というので、平塚はたしか百円だったと思いましたけれども、五十円以上取ることになっていた、今回それは削除するからただでもいいよということになります。
それからまた、学生ですけれども、今までは、これも私よくずっと分からなかったんですが、成年学生も駄目と、つまり学生というのは駄目だと、入っちゃいかぬというので、未成年だけじゃなくて成年の学生でも買えないんですね。車券を買えない。これ不思議だなと思って、学生か学生じゃないかってどうして分かるのかなって、全然分かりませんし、また自動販売機みたいなので買ったら分からないんじゃないかと、余計なこと言っちゃいけませんが、そう思ったんですが。今回、その制約も外したと、未成年は駄目よと、成年なら学生だろうと勤労者だろうと結構ですよと、これも一つの前進だろうと思っています。
それから、重勝式というのを今回競馬と同じように入れるわけですよね。重勝式というのは、複数の二つとか三つ以上のレースのトップの人、第一位だけを選んで、それを投票するというやつですから、これもまたとても面白いと思います。
こういったことがかなり、何というんでしょうか、その道の専門家の方々がいろいろ議論して生かされてきたんだろうと思っています。
私の質問は次の一点に絞りたいと思うんですが、施行者の経営改善方策、これについて伺いたいと思います。
今回の改正の目玉の一つに特定活性化事業を行った競輪施行者に対する還付制度の創設というのがあります。これ目玉だと思うんですが、この特定活性化事業とは何か。私は、法律案全部読んでみました。附則に出てきまして、附則の二条に「競輪場の改修その他競輪の事業の活性化に必要な事業」と、こうあるんですね。じゃ、具体的に何だろうと思って勢い込んで見ましたら、その次に、それとして「経済産業省令で定める事業」というふうに書いてあるんであります。この経済産業省令で定める事業としては、ちょっと分からないんですが、例えばどんなことを考えておられるのか、伺いたいと思います。
○政府参考人(細野哲弘君)
お答えを申し上げます。
今委員御質問の特定活性化事業でございますけれども、附則に定めております。これは、本制度の還付というのが時限的なものであるということで附則の方で定めさせていただいておりますが、御指摘のとおり、その中身につきましては省令で定めることとさせていただいております。
具体的な中身でございますけれども、これは大臣等から御説明を申し上げましたとおり、競輪、オートレースの魅力度を高める、そのために期する事業であればなるべく地方の事情にかんがみて、ハード、ソフトとも幅広く定めていきたいと思っております。
具体的には、例えば特別観覧席でありますとかオーロラビジョン、あるいは車が走るのに並行してカメラがずっと付いて回るようなそういう装置等々、いわゆる場の設備の新しい設置でありますとか改修、こういったものも当然できるようにしたいと思っておりますし、それから、それほど大掛かりではございませんけれども、自動発券機などのような設備に関するところ、こういったところも創意工夫でいろいろ認めていきたいと思います。
さらに、ソフトの面では、ファンサービスの充実等、具体的にはいろんなイベントをやったりアトラクションをやったりということでございますが、そういった場にファンを呼び込むための事業、こういったものも対象にしていきたいと思っております。さらに、この競輪、オートレースというのは地元の住民の方の御理解が得られないとなかなか立ち行かないものであります。
したがって、そういう観点からも地域におけるコミュニティー施設の設置でありますとか、あるいはレースのないときにその施設を開放していろいろ事業をすると、こういったところにも費用を使っていただくというようなことも想定をしております。
それで、なぜ省令でということだと思いますが、この省令につきまして、省令で定める中身につきましては、今も御説明をいたしましたように、かなり広範なものを認めていきたいと思っております。したがいまして、非常に多岐にわたるものを想定をしておりますし、それから、実はハード、ソフト両方あるものですから、この事業の対象に何を選ぶか、あるいはどういう方がこの対応をされるかということで、かなりきめ細かい対応を想定をしております。
例えば、いわゆる一般のソフトの事業と、それから比較的効果が大きいけれどもお金が掛かるハードの設備を造るというものを比較したときに、どちらかというと対応の困難なものに少し補助率、還付率を厚めにするということはあり得ると思います。さらに、比較的中小、小さい事業者が、施行者が対応されるときには、そうでない場合に比べて少し厚めの対応にさせていただくと、こういった目配り、きめ細かな対応が必要であると。
したがいまして、対象でありますとか施設のメニューもどんどん増えていくと思いますし、今申し上げましたような大きさとか事業、性格に応じた対応を臨機応変にやっていくという意味で省令で定めることが適当と考えた次第でございます。
○加納時男君
対象のことは分かりました。今度は金額のことについて伺いたいと思います。
この事業を行った者に対する、この事業というのは特定活性化事業ですね、これを行った者に対する交付金額の、交付金の還付額の問題であります。同じ附則二条においてどう書いてあるかといいますと、当該活性化事業に要した費用とは経済産業省令で定めるところにより何々々とあって、大臣の認定を受けた額ということになっていまして、これまた勢い込んで幾らかなと思ったら、省令で定める、そして大臣が認定すると、こうあるんですね。いろいろ条件は付いています、限度は三分の一とかなんとかですね。
しかし、これ、こういう大事なもの、これまた省令なんですけれども、具体的にはどうやって決めるんですか、伺いたいと思います。
○政府参考人(細野哲弘君)
お答えを申し上げます。
今、先ほどの質問の中で少しお答えをしたつもりでございますけれども、具体的にどういう対応の事業をこの還付金によってバックアップを申し上げるかということでございますので、先ほど言いましたように、ハード、ソフトについてそれぞれ考え得るものについて具体的に並べて、そしてそれに、例えばその対応される施行者の規模でありますとかそういったものを加味をして定めていくと。もちろん、今御案内ございましたように、無制限にこれをお返しをするということにはなりませんものですから、前年にお納めいただいたものの三分の一を限度として、その範囲内であればかなりきめ細かい対応をさせていただくということで、今申し上げましたような施設の中身、ソフトの対応の中身、あるいはその対応者の規模等について個々に定めさせていただくと、こういうことを予定しております。
○加納時男君
分かりました。
私は、この経済産業委員会におきましても度々発言しているのは、肝心なことは、省令委任が多過ぎないかということであります。つまり、国民の権利義務に関する問題を議論しているときに、具体的に何を対象にするのか、それは省令ですと、金額は幾らですかと言うと、あっ、それは省令ですと。省令というのは、ここでは意見はいろいろ言っても決定事項ではないわけですね。ですから、これはまた大臣に対する質問とかなんとかというときに省令についてのいろいろな意見を言って、それで変わっていくということは今までもありましたけれども、極力私は省令じゃなくて本則で、法律でやってほしいという気持ちは今日も残っていますが、この件に関しては今の細野さんの説明一応伺いました。まあそういうものかなとも思いますけれども、依然として私の心の中では省令が多過ぎないかなと、省令事項が多過ぎないかなと。少なくとも権利義務の大事なところは本則で決めていきたいというふうな気持ちは今日は表明して、この問題は今日はそこまでにしておきたいと思います。
最後になりますけれども、大臣にひとつこの競輪法そしてオートレース等公営ギャンブルについてのお考えを最後に伺いたいと思います。
冒頭に大臣が現地をちゃんと御視察されたというのも非常に立派だと思いますけれども、この公営ギャンブルは一体何でやったのか。これはやっぱり戦後の、第二次大戦後、国民の心が荒れていた、そして娯楽がなかった。そして、自治体は疲弊して、自治体の財政はつめに火をともすこともできないような状態にあった。自治体の財政を少しでも豊かにする、そして人々の持っている娯楽に対する渇望心をいやしていく、そして人間が持っている、本来さがである賭博、射幸心といいますか、それもあるコントロールをして発散させていこうと、いろんなことがあって生まれたものだと思うんです。しかし、その後、娯楽が多様化しました。そして、今やパチンコに至っては三十兆円の売上げであります。対して競輪は〇・九兆円であります。三十倍以上の差が出てまいりました。
こういった娯楽が多様化し、パチンコに対する射幸だとかほかのナイター競馬だとか、いろんな楽しいことは一杯ありますけれども、それからまたパソコンゲームも楽しいものでございます。娯楽が多様化してきた中において、なおこの公営ギャンブルを続けていくというのは一体どんなふうに考えたらいいんだろうか。自治体も確かにこれで財政が潤うことあるんですけれども、赤字になっちゃっちゃ施行者はこれ元も子もありませんから、赤字になってまで続けることはないというのが私の意見でございます。
もっと詰めて言えば、歴史的な役割はある程度果たしたと思うので、今後はこれらがもう縮小して、あるいは赤字で廃止するものは仕方がないと考えるのか、それとも冒頭大臣がおっしゃったように、まだまだ努力の余地があるのでもっと大衆娯楽の路線で、エンタメやなんかも入れて、家族サービスもできるようにして楽しいものにしていく、いろんな考え方があると思うんですが、大臣のお考えを伺って、質問を終わりたいと思います。
○国務大臣(甘利明君)
刑法の賭博罪の特例を設けるわけでありますから、きちんとした哲学に基づいて位置付けていかれないといけないと思うんですね。
おっしゃるように、刑法の特例ですから、公益性ということをちゃんと担保をする。それから、発足の趣旨が地方財政の健全化にも資すると。それから、当初もそういう視点はあったんでしょうけれども、近年になってそういう視点が強くなってきたのは、スポーツとしての認知と、それからレジャーとしての位置付けですね。これらもろもろの意義をしっかり確認できるようにしていかなければならないというふうに思っております。
おっしゃいますように、赤字の施行者も出ているわけでありまして、赤字を補てんするために公費を使うというのは何のためなのかよく分からぬということになってしまうわけでありますから、そういうことにならないように経営の改善をしていくと、運行の改善をしていく、魅力を増大させる、ファンを増やす、エンターテインメントとしてのどう魅力付けをしていくか等々、行う側の努力も必要なわけでございます。
売上数は減っているとはいえ、まだこの二つ合わせて一兆円を超えている大きな事業でありますから、今後ともファンに支持をされる、あるいはファンが拡大するように努力をしていかなきゃならないと思いますし、収益は公益の増進を目的として社会一般に還元をされているわけでありますし、現時点でも地方自治体に、地方財政の健全化に寄与をしている部分は大きいわけでありますし、高い社会的な意義は有していると思います。事業再建をするという努力を各施行者が行っていただくことが大事でありますし、そのためのツールとして今回の改正が位置付けられるんであろうというふうに思っております。
経済産業省といたしましては、今後とも競輪、オートレース事業が公営ギャンブルとしての公正性を確保しつつ、継続的、安定的に実施されるように、必要な監督及び両事業の活性化のための施策に全力で取り組んでまいりたいと思っております。
○加納時男君
ありがとうございました。
これからも関係者がいろいろ努力をしまして、適正なコントロールの下に公営ギャンブルとして存続をする、そしてエンターテインメント、さらには、今日は余り議論できませんでしたけれども、スポーツとしての競輪。大変な鍛錬をしています、競輪選手は。オリンピックでも活躍した選手もおります。こういったエンターテインメント、そしてスポーツ、さらに公正な監督下のギャンブルといった三つを追求していっていただくことを希望しまして、私の質問を終わります。
ありがとうございました。
(以下、略)
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